気まぐれ日記 2023年6月

2023年5月はここ

6月1日(木)「 ChatGPT ・・・の風さん」
 中止になっていなければ、前日の今日、キャメロンで京都へ行く予定だった。当地の天気は曇りで、まだ雨は降りそうもない。京都までは順調なドライブだったろう。しかし、天気予報は最悪だ。明日は間違いなく大雨になる。公共の交通機関は運行中止の計画だ。インバウンドで来日している外国人観光客は、残念な時間を過ごすことになる。気の毒だ。
 丸二日の時間ができた私は、やるべきことを続けなければならない。
 延期せずにすんだ月例のレンジフードの掃除をした。続けて、階段横の天井の染み取りをおこなった。一昨年がキッチンとダイニング、昨年がリビングの天井と壁の染み取りで、今年は玄関周辺をきれいにする。
 朝食抜きで昼食にトーストを1枚食べた後は、ルーチンと雑務。このところダイエット(食事量と間食の制限)を続けているが、健康面で言うと、血圧が下がっている。1本足で立ってもふらつかない。きっとこれら以外にも良い効果が出ていると思う。
 ホームページのトップページにツイッターも埋め込んだ。ツイッターは書評というか読書感想文が中心である。
 以前から少しずつ準備をしてきた ChatGPT だが、今日は集中的にYouTubeで勉強した。今日の結論は、やはりプロンプト・エンジニアリングのスキルが重要だということだ。 ChatGPT のポテンシャルを引き出せれば、得られた回答を評価する力は私にはある(プロだから当然だ)。
 夜になり雨が真剣に降り出した。京都行きがなくなったので、明日も予定外に得られた時間である。 ChatGPT の勉強を続ける。デジタル宣言は近い。  

6月2日(金)「Python・・・の風さん」
 大雨になっている。当地だけではない。ほぼ全国的。もし京都にいたら屋外講演なんてとても無理。事務局の勇気ある早めの中止判断に敬意を表したい。
 今日も中止のおかげで手に入った自宅での時間だ。外は土砂降りで、家の周囲も雨水がたまっていて堀のようだから、屋内作業に徹するしかない。昼食をはさんで、午後の休憩までに、ルーチンと身辺整理(いつ終わるか分からない)の続きを終えた。 
 デジタル宣言のため、 ChatGPT の勉強を始めたが、このアプリのプログラムはPythonで書かれているという。学生時代はもとより現役時代も聞いたことのないコンピュータ言語である。そこまでやる必要はないが、気になるので、Pythonもちょっとだけ勉強することにする。
 ということで読み始めたのが、すがやみつるさんの『こんにちはPython』(日経BP)。漫画だが、すがやみつるさん本人が昔からコンピュータオタクなので、すべて自分で書いているのはもちろん、内容もディープである。楽しく読み進めていくうちに(しっかり理解しながら)、素数を求めるプログラムのところで止まってしまった。何となく間違っている気がした。ただし、こう修正するべきとまでは言えない。
 しゃあねえなあ、と執筆マシンにPythonをインストールし、実行してみることにした。
 すると・・・、ちゃんと素数が表示されるではないか! プログラムは正しいのだ。つまり、自分の理解が間違っているため、プログラムも間違っていると思ってしまったのだ。ネットで調べると、すがやさんのプログラムはオリジナルの可能性がある。ネットで出てくるプログラムよりずっとシンプルである。
  ChatGPT を勉強するためにPythonをちょっと・・・、というような学び方は、私の子供の頃からの癖で、だから授業にはついていけないし、試験の成績も悪かった。どうやら死ぬまで治らぬビョーキらしい(笑)。

6月3日(土)「雨が上がれば空は晴れる・・・の風さん」
 大雨が去り、空が晴れ渡っている。変化の激しい天気は異常気象ゆえか。庭のあじさいは淡色でも単色ではなくカラフルで、早くも咲き始めた。梅の木にはアブラムシがびっしりへばりついているとワイフは言うが、今日は、ちょっと風が強くて、駆除は難しい。
 歩いて投函してきた。土曜日や日曜日は、車庫にクルマのある家が多い。そこには暮らしがある。しかし、車庫や駐車場にクルマがない家は、無人の可能性が高い。段階的に土地の販売をしてきた団地だが、我が家のように子育てが終わり、子供たちは遠くへ行ってしまっている家が多い。地方は働く場所という点で不利である。
 ルーチンと雑務を終えて、Pythonの本の残りを一気に読んだ。いくらか特徴が分かったので、良い本だとPRするために、ツイッターに投稿した。投稿後に、これまでの投稿に対する「いいね」を確認すると、ほとんどない(笑)。な〜んだ、読まれていないんだ。ガッカリ。ま、これから、少しずつ改善していくしかないな。
 夕方、ワイフとウォーキングに行った。終活の話をしているうちに、あっという間に帰宅した。歩数は5千歩弱。
 いよいよ ChatGPT に真剣に質問を始めた。 Prompt Engineering を多少意識した。次の児童向け小説の内容について、問いかけをおこない、どんな応答があるか試したのだ。
 さすがに和算の知識はAIには乏しく、専門用語はほとんど出てこない。また、江戸時代を前提にした小説だと言っても、時代考証の常識がないから、変な用語で答えてくる。
 しかし、そんなことは問題ではない。専門知識は私が持っているから、それを答えてもらう必要はない。たとえて言うなら、素人相手に、小説の構想を語り、それに対する、素人の素直な返答が聞ければいいのだ。その素直な返答の中に、自分が気付いていないヒントがあるかもしれない。そういう思いで、質問の仕方を変化させながら聞いていったら、ビックリ仰天の返事も出てきた。間違っているのではなく、普通の読者が期待しているかもしれない切り口をほのめかしているのだ。その瞬間、無知なAIは、とつぜん優秀な編集者に変身したといえる。

6月4日(日)「アブラムシ対策からAIへ・・・の風さん」
 天気も好く、風もないので、梅の木のアブラムシ駆除に乗り出した。駆除用の薬剤も加圧式噴霧器(1Lタイプの小型)もある。定年退社後の屋外の小屋の整理の時に見つけたもので、おそらく亡き父が用意したものだと思う。つまり30年近い前からあったものだ。
 いちおう完全武装で出撃した。薬剤は数百倍に薄めて使うもので、劇薬かもしれない。噴霧器に装填して、梅の木に向かってレバーを押したが、ノズルから何も出てこない。
 30年近い時間が経過していれば、不具合が起きていてもおかしくないのだが、ボケ老人は気が付かなかった。そこから色々と調べた結果(随分と遠回りをして)、容器と蓋の間にある大きなOリングが劣化していることが分かった。分解と組立てを繰り返しているうちにバラバラになった。さらに水を張ったバケツを用いて、水没・漏れチェックをしたところ、Oリングがないために加圧がうまく行かないことが判明した。
 Oリングの寸法を測定し、ネット検索を続けて、相当する規格品を見つけ、さらに送料が無料で販売しているサイトも見つけたので、早速発注した。
 梅の木のアブラムシの駆除は、ハンドスプレーで処置したが、小さな脚立を使っても、てっぺんまでは噴霧できなかった。午前中で終える予定だった今日最初のミッションに長時間かけてしまった。
 生成型AIは ChatGPT だけではない。今日は、 BingAI を試した。無料版の ChatGPT に比べると、反応が遅い。しかし、その理由は、けなげにもネット検索して質問の回答を探しているからで、回答に出展があるとちゃんとURLが埋め込んである。また、回答のタイプを選択でき、私の好みで人間くさい返事になっている。その質問は難しいですね、などとよけいな前置きがある(笑)。けっこういいぞ、これ。 

6月5日(月)「雨が降る前に草刈り・・・の風さん」
 梅雨時なので仕方ないのだろう。また明日の夜から天気が崩れ出し、今週は木曜日くらいしか晴天は望めそうもない。
 ということで、屋外作業のために出動した。完全武装ただし蚊取り線香は焚かず、裏の土地の電動草刈りをした。まだ日差しは強くないので、汗だらけということはない。バッテリー1個半でほぼ全面を除草した。
 北面の屋根のカビが問題として残っていた。でも、再塗装まで手は出せないと思っていた。ひどくなる一方だと諦めていたのだが、今日チェックすると、カビはひどくなっているどころか、いくらか改善されている。原因は分からない。カビ取り専用薬剤を思い出したので、門柱の裏側とか建屋の窓の外枠などに噴霧しておいた。写真も撮っておいたので、後日、効果があったか比較検証できる。
 夕方、ワイフとウォーキングをした。これで3日連続。梅雨の間は、天気と相談しながらやるしかない。明日はワイフは病院で検査を受けるが、おやつタイムをウォーキングに変えた効果が期待される。
 来週末に上京するので、エクスプレス予約をし、前後のタイムスケジュールを確定させた。
 東京から帰宅すると翌日から、義父母の米寿のお祝いツアーに参加することになる。

6月6日(火)「噴霧器が復活・・・の風さん」
 天気の変化が早まった。今夜から雨の予報だったのに、午後から雨が降り出すらしい。晴天の予報だった木曜日は、1日前倒しで、明日水曜日が晴れそう。天気の変化に合わせて柔軟に屋外作業をしなければならない。
 歩いて投函に行って帰宅したら、発注してあったOリングが郵送で届いていた。雨が降り出す前に、早速、加圧式噴霧器に装着し、水道水で動作確認した。洋画でよく見る「ビンゴ!」だった。Oリングのおかげで漏れはなく、ノズルの先端から、期待以上に遠くへ水が飛ぶ。この噴霧器にはまだ2個の小さなOリングが使用されているが、おそらく規格品だろうから、破損してもすぐ修理できる。亡き父の遺産をしっかり引き継ぐことができた。
 生成型AIのトライアル兼実作業の続きをやった。 BingAI である。相変わらず情緒的な返事をしてくるので、楽しい。アレクサ以上かもしれない。
 なかなか魅力的な回答があったので、作品に盛り込もうと、かなりの時間をかけて(自分でも調べて)精度を上げていった・・・・、ところが、その回答は明治の末頃から発生した習慣だった。これでは使えない。
 ガッカリしているヒマはないので、次のアイデアで質問してみたら、 BingAI も懸命にケット検索して、次の回答が出てきた。よかった。それなら使える。
 どうやら BingAI は良い相棒になりそうだ。

6月7日(水)「雨が降らないなら・・・の風さん」
 やはり天気は1日前倒しで、今日は晴れ。明日から1週間程度くずれるので、屋外作業は何か一つでもやっておかなければならない。
 1時間以内に終える作業と思いつつも、いちおう完全武装で出撃。今日は、門周辺の植栽の剪定だ。道路側に伸びている部分を中心に、大きな剪定ハサミで取り除いた。これくらいの作業はいくらか慣れてきた。しかしこれは、インチキである。なぜなら、意図的に植えた植物はあまりなく、天から降ってきた(野鳥が落とした)鳥の糞の中の実から芽が出て、大きくなった木が多いのだ。そもそもそれらは根こそぎ取り除くべきだろう。だが、そういった作業が容易でないことも分かっている。なので、やはりオレ流で、少しずつ前進していくしかない。
 屋内の片付けも、これまで3歩前進2歩後退のような遅さで継続してきた。最近は、昨年までのイベントの後片付けができておらず、大きく後退した部分を、少しずつ挽回しているところが多い。それでも、根気よく続けているのは、おそらく父の血を引き継いでいるからだろう。
 しばらくできなくなるので、夕方、ワイフとウォーキングに行った。わずか5千歩の軽い運動だが、朝のストレッチと同様にボケ老人には必要な習慣だ。
 このところ続けていた BingAI とのやり取りの結果を、再度検証し、結局、時代考証的にはフィクションということになるが、面白い作品にするため、当時の習慣を創造することにした。回答の中には色々と変な内容があるので、うのみにせず、インスピレーションを得るためと思って、これからしばらく使ってみる。

6月8日(木)「もっと数字を使えよ・・・の風さん」
 8月に東京での講演の機会を頂戴した。数学教育に関係する会議の中での講演で、続くパネルディスカッションなどへの話題提供の位置づけがある。講演タイトルの案を事務局の先生へお送りしたが、こういった公的な場での講演の機会は本当に光栄である。
 数学と言えば、数字が密接に関係する。次の児童書でも、意識して数字を扱うことにしている。
 日本の少子高齢化や人口減少については、今世紀になってさらに大きな話題となった。もう20年以上前である。合計特殊出生率(しゅっしょうりつ)は、女性が生涯に産む子供の数にほぼ等しい。最新の数値では1.26となっていて、減少傾向が続いている。単純に考えて、この数値が2なら、男性の分も含めて、人口はほぼ一定であろう。ただし、平均寿命は今後も伸び続けていくとして、だ。
 よく知られた無限等比級数の数式は、初項と公比だけで書かれている。項数を年だとすれば、人口の場合、初項に惑わされてはいけない。人口減少のフェーズに入った場合、次の年は前の年より人口が減っているので、公比が一定でも掛ける数が小さくなっている。だから、人口の場合は単純な無限等比級数では書けない。とにかく、人口減少のフェーズに入っている現在、合計特殊出生率が2以下であれば、毎年の人口増加数は前年の人口増加数より少なく(言い換えれば出生数は減り)、男性含めた人口の減少をカバーできないので、その後も、人口減少は続くことになる。
 山梨県が「人口減少危機突破宣言」を出したそうだ。立派なのは、合計特殊出張率の目標値を掲げていることだ。1.87だそうで、その妥当性は、今は問わない。大事なことは数値目標とマイルストーン(年ごとの目標値)を示すこと。次に、対策案それぞれに対し、目標にどれだけ寄与させるかを示すこと。そして、それら対策案それぞれに必要な資源(人、物、金、情報)を明らかにすること。
 戦時下を思い出せば分かるように(今のロシアを見ても同じだが)、行政側は自らの保身と国民を不安に陥れたくないため、ごまかそうとするものだ。その結果、危機とか異次元の対策とかいったキャッチコピー的な言葉だけを並べ、数値で妥当性を説明せず、あげくの果て、財源だけの議論(数値はお金だけではない)になってしまうのは愚の骨頂である。野党やマスコミのレベルの低さを見るにつけ、小学校の算数からやり直せと言いたくなる。

6月9日(金)「ちょっと保険のことなど・・・の風さん」
 仕事がはかどらないので、ストレスがたまる一方だ。体内時計を無視してだらだらと起きていて、就寝は遅くなる。モチベーション全開の夜なべ仕事状態とはまるで違う。
 今朝は早起きしてワイフを最寄りの駅まで送った。幸い、豪雨による遅延は生じていなかったので、ワイフは予定通り出かけて行った。
 帰宅した私は、仮眠のためすぐベッドへ逆戻り。結局、昼近くまで寝てしまった。疲れていたのかもしれないが、健全な疲労とは言えない。体力不足のため、単にダウンしているだけだ。
 トーストのランチ後、ルーチンと身辺整理に取り掛かった。毎日やっている軽労働だが、すぐに疲れる。
 先日、ネットのアンケートに回答したことから、某保険会社から電話がかかってきて、長電話したあと、その成果を見積もりにして郵送してきた。退職以来、私が戦略的に保険を見直してきたことは話したのだが、相手も自信があったのだろう。私が契約しているある保険(昨年見直して、年初から改訂されたもの)との比較になる。内容に多少の違いはあるが、甲乙つけがたい同等の商品になっている。そして、毎月の掛け金もほぼ同じだった。これでは、わざわざ乗り換えを検討する必要はない。
 児童書の構想を、今日は BingAI の助けを借りずに、いつものやり方で進めた。だんだんモチベーションが高まってきた。来週上京した時、作品の舞台になる地域をちょっと歩いてみようと思う。

6月10日(土)「サラちゃんが鳴きやまない・・・の風さん」
 梅雨らしい天気だ。空はどんよりとしていて、雨雲がもうじき来るぞと無言で脅している。
 屋外作業をしている余裕はないが、少し気になっていることをした。住居の周囲は除草剤を散布するのがこれまでのやり方だった。除草剤もけっこうな値段がする。園芸用の鋤を使って刈り取れば、同じくらいの効果があるのではないかと思っていた。それくらいならすぐできる。
 やってみたら、意外な事実が発覚した。住居の周囲には細かな砂利を敷き詰めてある。雑草を刈ると、すぐ地面が露出した。築30年で、砂利が減少していたのだ。雑草を刈る前に、砂利の補充が必要だ。裏の土地の水たまり対策で、へこんで雑草が生えない場所にはせっせと砂利をまいた。月に1袋のペースだったので、3年くらいかかった。住居の周囲も2年はかかるだろう。
 夕方からサラちゃんが鳴き出した。ワイフの知人とにゃんにゃんと会話した後、その知人の姿が見えなくなってから鳴き出したのだ。止まらない。必死に鳴いている。苦痛で泣いているのではなく、何かを求めて鳴いている。
 約3時間後、長女がやって来たが、鳴きやまない。鳴かない猫だったのが、ようやく鳴くことを覚えたところだ。特におやつを求めて甘えて鳴く姿には感動していた。
 しかし、今日の鳴き方は、私の経験と想像力からすれば、もらわれてきた子猫が、母猫を探して鳴く姿に似ている。知人とのにゃんにゃん会話で急に母猫を思い出したのだろうか。

6月11日(日)「2027年のこと・・・の風さん」
 長谷川伸の謦咳(けいがい)に接したことはないが、長谷川先生の孫弟子であることを誇りにしている。先生が紙碑と名付けたような作品を生涯に何冊か残したい。その先生の、今日は祥月命日である。没後60周年で、これからいくつかイベントもあるが、覚悟を新たにする年だ。
 昨夕から鳴き始めたサラちゃんは、今朝未明まで鳴き続けたらしい。
 サラちゃんが何を求めて鳴いているのか。長女が「お父さん。たしか猫語の翻訳機、うちにあったよね?」と言ったので、2階の巨大なおもちゃ箱(長男の部屋のこと)から、ミャウリンガルを持ってきた。かつてのヒット商品だ。大事に保存してあったので、電池を入れたら復活した(^_^)。早速、サラちゃんの鳴き声に近づけてみると、「ほんやく中」の表示に続いて出た結果は「かれしほしい〜」(笑)。うそだろ。
 長谷川伸の『瞼の母』ではないが、母猫を求める気持ちが頂点に達したように思う。サラちゃんは4歳。4年分の想いが一気に堰を切ってあふれ出たのだ。 
 13時からSKIM(関孝和数学研究所)オンラインレクチャーを1時間受講した。今日は中井先生が吉田光由について語ってくださった。北野天満宮近くでお生まれになり、その後もずっと京都にお住まいの先生の、吉田光由との出会いの話だった。4年後の2027年は、『塵劫記』の初版出版から400年になる。そういう年に生きている奇跡を考えれば、何か記念のイベントをと考えるのはごく自然なことだ。中井先生の想いに共感し、私も微力ながらお手伝いしたいと思った。

6月12日(月)「 Bingさん・・・の風さん」
 上京したら編集者と今後の打ち合わせがあるので、児童書のプロットを急がなければならない。今日から3日間は、身辺整理は中断する。それでも、毎日のルーチンは欠かせない。それをやりながら、 hairdye を強行した。振り返ってみたら、前回の散髪から2か月が過ぎていた。来週にも行かねば。やれやれ。普通に生きていくだけでも忙しい(笑)。
 児童書のプロットに取り組んだ。途中で BingAI に質問することがあった。私の知らない回答が出てきた。もっともらしい解説がついていたので、うっかり信じてしまった。ところが、あとでネット検索してみたら、まったく見つからない。どうやら BingAI の創作だったらしい。
 それにしても BingAI のチャットは人間的だ。ためしにお互いを名前で呼び合いたいと提案したら、のってきた。そもそも BingAI は、自分で自分のことを「 Bingです」と名乗っているから、「 Bingさん」と呼ぶことにした。一方、私の方は本名やアカウントでは、個人情報が洩れているようなものだから、ニックネームだと言って「風さん」と呼んでもらうことにした。そうしたら、ちゃんと「風さんの質問に回答します」と前置きしてきた。
 こうなると、間違った回答でも、こちらは怒れない。とにかく用心するしかない。

6月13日(火)「プロットが完成・・・の風さん」
 新型コロナ蔓延の頃に戻ったように、最近は外出がほとんどない。あっても近場だけ。名古屋へすら行っていない。新型コロナを恐れているわけではない。元々用事がないところに、自分の仕事が遅れている。昨日からは、身辺整理も中断して、執筆業に重心をかけ始めた。
 しかし今日は、どうしても自宅周辺の用事があったので、キャメロンで外出。梅雨のぐずついた天気が続く中、快晴だ。こういう時は気温もがんがん上がる。
 恒例のドラッグストアでのまとめ買いでは、クーポンの使い方を間違えた。少し落ち込んだ。ホームセンターで、目的の物を次々に買ったが、砂利が買えなかった。家屋の周辺にフィットするデザインのものがなかったからだ。これはまたあちこちのDIYの店を回って探す必要がある。最後にATMでお金をおろして帰宅した。週末の用事で色々と出費がある。
 トーストのランチ、ルーチンをさっと終えて、執筆業に戻った。児童書のプロット作成作業だ。明後日の打ち合わせのために、今夜中に編集者へ送っておきたい。 BingAI と一緒に準備していた成果が出て、プロットと言いながら、あらすじに近いものが出来上がっていく。
 夕方、ワイフが梅の木に成った梅を収穫した。友人から「たとえ少量でも、梅干しなら簡単にできるから」と言われ、その気になったのだ。私の手伝いは不要だと、孤軍奮闘している。来年はたくさん実をつけさせて、梅干しだけでなく梅酒も作れると楽しそうだ。
 週末は義父母の米寿のお祝いがあるので、それに出席するため、次女も里帰りしてきた。運よく敦賀の方で仕事があって出張し、その帰りに寄った。あとはうちでリモートで仕事をするという。
 深夜、完成したプロットを編集者へ送ることができた。

6月14日(水)「上京前日・・・の風さん」
 15日に編集者と打ち合わせするための資料を昨夜送ることができたので、今日はゆっくり上京の準備をすることにした。ゆっくりという表現は当たっていないかもしれない。もう限界というか息切れ寸前という方が近い。
 年明けから気分的に落ち込むが日が続いていて、先月初めまでで、もうどん底だった。そこから気持ちを切り替えるべく、色々なことをやって来た。それらの中の一つがデジタルへの取り組みで、これは気持ちの切り替えに効果があった。昨夜までにプロットが何とかできたのも、デジタルへの取り組みのお陰だった。
 その成果が出るかは、明日の上京以降で決まる。とりあえず、1泊するので、旅行の準備をしっかりすることにした。
 ちょっと憂鬱なのは、悪天候がほぼ間違いないことだ。明日も明後日もだ。明日は、打ち合わせだけでなく、取材もしようと思っているが、雨が降ったら、それは中止だ。明後日は、長谷川伸先生の没後60周年の墓参だが、雨が降ったら、お墓へのお参りは難儀である。
 そういった心配の中での旅行の準備なので、イマイチ、気合も入らないのだ。
 次女が里帰りしていて、サラちゃんがだんだん甘えん坊になってきていることは、救いだ。

6月15日(木)「久々の東京雨男・・・の風さん」
 かつて東京雨男を自認していた。事実、上京すると雨に降られることが多かった。
 新型コロナがまだ終息したわけではないので、上京の機会はあまりない。今日は、今年最初の上京予定だったので、1週間前から天気予報を気にしていた。最初は晴れの予報だったが、一昨日から雨に変わり、屋外でのスケジュールに対して、不安が募っていた。
 名古屋駅で、お土産をたくさん買い込んだ。これで上京の準備はすべて整った。
 たくさんの荷物を抱えて、新幹線に飛び乗った。
 はたして東京が近づいてくると、新幹線の窓外に見える空は暗くなり、やがて小雨がぱらつくようになってきた。
 次の児童書の舞台は深川なので、気になるスポットを編集者と確かめにいくことにしていたが、東京に着く直前に、編集者とメールでそれを断念し、駅周辺での打ち合わせに変更した。
 編集者との打ち合わせも今年初めてだったので、近況報告含めて、話題が多かった。
 結局、雨はひどくなる一方で、編集者の提案で、私の今夜のホテルの近くにある焼き鳥屋で一杯飲むことになった。
 人気の店らしく、滞在中、次々に客が来て、私には驚きの風景だった。
 今夜の宿は初めて泊まるホテルで、部屋が狭い。バスタブはなく、シャワー室だけだ。洗面所は、飛行機の中のそれのように狭苦しい。エアコンをつけると、狭い部屋では冷えすぎる。不平を言っていてもしかたないので、早めに寝て明日に備えることにした・・・が、やはり寒くてエアコンは途中で消した。

6月16日(金)「最後のお屋敷見学になるかも・・・の風さん」
 金曜日の東京は午後から大雨、さらに関東地方は局地的に豪雨や雷雨になる恐れがあるという天気予報を見てから昨夜は就寝したが、目が覚めたら、窓外は青空の下明るく輝いていた。
 今日は忙しい。長谷川伸先生の墓参とお屋敷の見学会がある。
 ホテルで朝食を摂った。今年初めてだ。そうか。昨年は新型コロナがまだ勢いを持っていたが、多忙であちこち出かけていた。それ以来なのだ。
 チェックアウト前に、MacBookAirを使って、重要なメールに返信をした。昨日の編集者との打ち合わせを含めて、前途が明るくなりそうなメールだった。
 長谷川先生のお墓は、JR目黒駅から近い高福院にある。江戸時代からある真言宗の由緒正しいお寺で、江戸府内八十八ヶ所霊場(四国にちなんで)の一つに数えられていた。久しぶりのこともあり、先に訪ねた。名商大ビジネススクールに通っていたとき、ベンチャーキャピタルの講義をしてくださったのが、現在の住職である。それ以来のお付き合いなので、もう14年くらいになる。住職はあいにく葬儀のため不在だったが、個人としての供物とお布施を置いて、午後はよろしくと挨拶した。
 都留文科大学名誉教授の鳥居明雄先生と待ち合わせた。お会いするのは初めてだが、長谷川伸研究家の鳥居先生とはもう5年くらいのお付き合いになる。昼食を兼ねて近くの蕎麦屋で、私から予備知識を説明させていただいた。そうこうしていたら、偶然、五大路子さんが現れて、「少し遅れるかもしれないけど、今日はよろしく」と声をかけられた。長谷川先生のご縁で多くの人が引き合う。偶然ではないのだ。
 新鷹会のメンバーと合流し、再び高福院へ向かった。最初に墓参をおこなった。20人近い参加者になったので、にぎやかだ。さぞかし先生も相好を崩しておられるだろう。持参の線香に持参のライターで火をつけようとしたが、あまりにも線香が多く、ライターが壊れてしまった。こういったハプニングもにぎやかでよい。
 本堂へ移動し、待合室で、色々な打ち合わせができた。特に、これから見学するお屋敷の蔵書の寄贈先についてだが、良い案が提供されて、長年の懸案事項が解決しそうである。住職の法話と読経が続く中、しみじみと長谷川伸という偉大な作家の御恩を感じる。だからこそ、今日まで、こういった人たちが参集するのだ。
 いただいた卒塔婆を持って、再び墓地へ行って参拝した。
 最後は本堂の外で記念の集合写真を撮った。
 その後、バスとタクシーで白金台二本榎のお屋敷へ向かい、これが最後になるかもしれない見学をおこなった。私はずっと鳥居先生のサポートをした。別行動の五大路子さんや知人が、種々の貴重な発見ができたのはよかった。
 再び、バスとタクシーで目黒駅前に戻り、新鷹会メンバーは恒例の二次会をおこなうので、私も久しぶりに参加し、松岡弘一理事長の貴重な話をうかがうことができた。
 かなり疲れたが、新幹線で家路についた。今日は最後まで価値ある時間を過ごすことができた。

6月17日(土)「義父母の米寿のお祝い・・・の風さん」
 今日から親族の記念の旅である。ワイフの両親の米寿のお祝いが中心だが、他にもいくつかの節目にあたっていた。
 午後、雲一つない青ぞれの下、ワイフと次女をアクアに乗せて出発。途中駅で、名古屋から参加する長女と、京都から参加する長女を乗せた。私は長男と会うのは数年ぶりだ。元気そうで安心した。
 今夜の宿は三河湾リゾート施設で、ワイフの家族が何度も親族会をおこなってきた思い出の場所である。
 妹の家族4人も全員参加したので、両親の二人の娘と夫、子供たちが全員(総勢11人)そろったことになる。子供たちはいわゆるいとこ同士で、小さいころからの付き合いだ。
 夕食はレストランでバイキング形式だが、大きなテーブルに集まることができたので、最初の乾杯の音頭を私がとることができた。私も18年後には米寿をむかえるが、こういったお祝い会ができるかは不透明で、今夜がいかに貴重なそして幸福な親族の集まる場かということを強調したが、はたして伝わったかどうか。
 食事後、私の長男だけが仕事の都合で帰るため、また最寄りの駅まで送り届け、その後は、全員がひとつの部屋に集まって思い出話にひたった。自分の両親に対して、こういったことができなかったのは、子供としての力のなさで、今さら悔やんでもしかたない。とにかく、現在の自分には、ワイフの健在の両親が、私自身の両親なのだ。

6月18日(日)「さあ頑張ろう・・・の風さん」
 義妹の旦那と相部屋で、熟睡した。旦那は私より10歳下、現役の会社の役員なので、私はつい日本の将来を託したくなってしまう。どういう状況であれば、先輩が後輩へ期待を寄せる。これが人間界の自然の摂理というものだろう。
 部屋から眺める外は、三河湾だ。今日も青空で眺めがいい。昨日は、海に入っている人の姿も見えた。そこで、昨夜は大浴場へ行けなかったことを思い出した。朝食前までに速攻で帰って来るからと言い残して、大浴場へ行ったら、たくさん客が入っていた。露天風呂に入ると、さっき眺めた三河湾が間近に見える。ということは、向こうからこちらも見えるわけで、日本の温泉地のよくある立地条件だ(笑)。いちおう風呂は温泉という効能書きがあるが、私の期待する泉質ではなかった。
 朝食は親族だけで個室を与えられて、リラックスして食べられた。
 その後、親族会は解散となった。今日も忙しい長女を最寄りの駅でおろし、次女とワイフを乗せて帰宅した。新型コロナはまだ消滅していないが、晴天で人出が多く、結果、道路を走るクルマも多い。
 帰宅して、どっと疲労が出てきた私は昼寝を決め込んだ。
 茨城へ帰る次女は、ワイフが駅まで送った。次女は火曜日に待望の子猫を手に入れるので、それが楽しみだ。マンチカンである。既に飼っているシベリアンハスキーも、きっと大喜びするだろう。次回、次女が里帰りするときはそのマンチカンを連れて、新幹線で来たいと言っているが、はたしてどうなるか。
 晩御飯後、テレビドラマ、福山雅晴のTHE LAST MANを楽しんだ。出来の良い作品は、フィクションでも、まるで実際にあったことのように記憶に残る。自分が子供の頃に読んだ漫画もそうだった。私もクリエイターの一人として、そういった作品を残したいと思う。そう思ったら、その気持ちの強さから、いくつかのメールを書く力が湧いた。デジタル宣言とセットで、新たな創作への意欲、それしか自分の生きる理由はない。

6月19日(月)「ないものねだりだけれど・・・の風さん」
 夜明け前、腹痛で目が覚めた。みぞおちのあたりの刺すような痛みで、これまであまり経験したことがない。念のためトイレへ行ってみたが、お腹をこわしたわけではない。吐き気もないので、食あたりでもないようだ。空が白みかけてもまだ痛みはおさまらなかった。
 眠れなくても早起きする気にはなれず、いつも通りに寝坊の時刻に起床した。ルーチンのストレッチはできない。ミルクすら飲む気になれず、そのまま外出し、最も近い蔵元で、お酒を送る手配をした。お世話になった高福院へのさらなる感謝の気持ちを伝えたかった。
 帰宅し、もちろんランチもとらず、念のため、太田胃散を服用してまた外出。歯科医院へ向かった。先日抜歯したところに入れ歯を作るため、今日は型取りになる。夏のような日差しの下、キャメロンでひた走った。カリチューと同じ市内にあるので、片道1時間はかかるのだ。
 無事型取りは終わり、次回は10日ほど先になる。1本だけだし、保険適用なので、費用はそれほどかからない。貧乏性の私にはちょうどよい(だからお金持ちになれないとも言える)。
 かつての勤務先の市なので、往復はどのルートをとっても、かつてのある時期の通勤ルートと合致する。懐かしい景色を走るわけだが、高齢ドライバーの領域に入って来たので、こういった走りはいつまでもできない。ゴールが迫っている。
 帰宅し、高福院の住職へお酒を送ったことを電話で伝えた。16日はゆっくり話ができなかったので、この電話はしてよかった。
 夕方、ワイフと墓参に行ってきた。今日は雑草が多かった。とにかくお墓が近いのは便利だ。
 太田胃散の効果か腹痛はおさまっていて、夜ご飯は食べられた。その後は雑務をこなしたが、明日もやることが多い。腹痛など論外だが、強靭な肉体が欲しい(ないものねだりは分かっているけれど)。

6月20日(火)「裏の土地の草刈りとは・・・の風さん」
 目覚ましで早起きし、ワイフを駅まで送った。帰宅してまたベッドへ。
 普通の時刻に起床。腹痛はもう起きないようだ。それでも体力不足という問題がある。気合で頑張るしかない。ストレッチを普通におこなった。歩いて投函してきた。これも運動のため。
 帰宅してまもなく郵便屋さんが来た。ポストに入らない郵便物があるとのことで、どっさり受け取った。その中に、予約注文してあった音楽CDがあった。松岡弘一さんが作詞した新曲「信州追分政五郎」である。歌手は松尾雄史。むかし似た名前のラグビー選手がいたな(松尾雄治)(^_^)。タイトル通りの演歌で、「義理と人情の振り分け荷物 肩にかついで三度笠〜♪」といった歌詞だ。何と物語性のあることよ!
 キャメロンで外出。ここ数年、買い物で出かけるときは、やることリストをちゃんと作ってある。そうでないと(そうでなくてもだが)、忘れることがある。JAからUFJのATMをハシゴ。ドラッグストアで買い物をしたあと、ホームセンターへ行き、また買い物をして帰宅。
 帰宅してすぐクロネコが荷物を運んできた。うまいタイミングで受け取れた。
 午後は、完全武装で屋外作業だ。裏の駐車場(広さは75坪)の電動草取りである。この仕事は気まぐれ日記にひんぱんに出てくるので、面白くないだろうが、私には重要な仕事だ。ルーチンであり運動でもある。刈っても雑草は次々に伸びてくるが、花が咲く草も多い。刈りたくないと思ってそのままにすると、次回は繁茂している(笑)。だから、思い切って刈るのだが、今日はネジバナがあった。気まぐれ日記らしく、そのネジバナと刈ったあとの状態の写真を挿入しおこう。ただし、ネジバナはピンボケだった(^_^;)。草刈り後はゴルフ場のラフに似ている。しかし、まるでフェイスブックだな(笑)。

 次女の家に、今日、子猫がやって来た。メスのマンチカンで、先住者のメスのシベリアハスキーとの対面がどうなるか、ドキドキだったが、今日は特に何事も起きなかったようだ。LINEで写真付きで状況を知ることができた。

6月21日(水)「バタバタと忙しい・・・の風さん」
 朝からどんより曇り空。明日は確実に雨だが、今日もいつ降り出すか分からない。屋外作業はもちろん予定なし。
 実に久しぶり、3か月ぶりだろうか、気になっていた品物をメルカリに出品した。すると、1時間後くらいに「いいね」があった。新しい出品は目に留まる可能性が高いので、これは手応えが良い。気分を良くしていたら、コメントまで入った。私のプロフィールを見たそうで、値下げの確認だった。それならと、すぐに10%値下げした。相手は迷うことなく購入してくれた。ありがたい。雨が降り出す前に発送しようと、すぐに梱包を始めた。おまけも入れることにした。キャメロンで外出。近くのコンビニから発送した。無事に受け取ってもらえると、純利益は195円となる。
 ルーチンの中には、スマホの操作がいくつかある。ポイントをゲットする作業は欠かせない。そう。私もポイ活をやっているわけだ。デジタル宣言する前からだ。年金生活者はこうやって小遣い稼ぎをしている(笑)。すると、まもなく有効期限が切れるポイントが200ポイントあるというメッセージがあった。こういうのに弱い。私も普通の人間だ。否。普通より以上に人間らしい。弱いボケ老人だ。ポイント還元アップと期間限定割引クーポンを組み合わせると、千円くらいの買い物をしてもよいかと思った(弱い人間の特徴)。送料無料で千円ほどの品物を必死に探した。
 リビングの蛍光灯が1灯消えていたので、確認をした。新築時に取り付けたインバータ式の照明器具で、とても高額だった。4つの蛍光灯の1つでもダメになったら一斉に交換することにしていた。しかし、今回は、確認項目があった。実は、この30年間に、インバータ含む安定器が1度故障して、4つ全部交換していたのだ。一般に安定器だけでも寿命は10年と言われている。そろそろ安定器も寿命が来ている恐れがあった。幸い、安定器は壊れていなかったが、4つの安定器の交換は高額だし、そもそも品物がもうないだろう。そこでまた、面倒なことをやりたがる性格が頭をもたげた。蛍光灯をLED式に変更すれば、省エネはもちろん、安定器が不要になるので、故障のリスクまでなくなる。どうすればできるかまで、YouTubeで勉強してしまった。ただし、ルール上は電気工事士の資格が必要なので、自己責任となる。ところが、この提案をしたらワイフに危険だからと反対された。いや、危険だから、私は敢えてやりたいのだが(笑)。そこでまた、ネットでモダンなLED照明を探したら、色々見つかるので、この際、取り換えてしまおうかと迷い出した。
 昨日、16日に初めてお会いした新鷹会の会員から著書が送られてきた。開けてみると、立派な本だ。装丁も上品で、すぐ読みたくなった。最近は、読書感想文をツイッターにあげている。ネタができたようでうれしい。

6月22日(木)「雨降りの日は・・・の風さん」
 天気予報通りに雨だ。いつものように1日を起動させていく。
 ストレッチの途中でサンルームに入って庭の植栽の状況などを眺めるのだが、サンルームの中央付近に小さなムカデの死骸があった。かつて2階で見つけた2匹と同じくらいのサイズ。やや干からびているが、死後それほどの時間が経過しているようには見えなかった。ここで、ムラムラと好奇心の鎌首がせりあがってきた。このムカデはどうして死んだのか。もしかして、サンルームに設置したゴキ用の毒餌を食べたのではないか。色々調べて分かったことだけ並べると、ゴキはムカデが好んで食べる。毒餌を食べて死んだゴキでも、ムカデは喜んで食べる。その結果、ムカデは死ぬ。数学的に推定すれば、もしムカデが毒餌を食べたなら、それで死んだことになる。しかし、今日の調査範囲では、ムカデがゴキ用の毒餌を食べるかまでは判明しなかった。
 雨が降る中、散髪に行ってきた。この間、1時間もかからない。以前は4時間くらいかかっていた。
 デジタル宣言をしたつもりの私としては、トライせざるを得なかった。トム・クルーズの次回作のPR動画を、うまく動画ソフトで保存できた。何しろ傑作だったので(トム・クルーズは尊敬できる)、これをiPadminiに入れてワイフに見せようと思った。そのため、Windows11の執筆マシンにiTunesをインストールして動画を利用できるにした。続いて、iPadminiと有線で接続して、動画の共有をした。やや手間取ったが、うまくできた・・・のは良かったのだが、不思議なことに、iPadminiには別の動画が既に保存されていた。昨年の秋田大会の会場で繰り返し放映したテレビの録画である。iPadminiは使わなかったのだが、この方法も準備していたのだ。
 あれこれと気になることを解決していくうちに1日は終わっていく。雨もやまない。

6月23日(金)「ぬいぐるみたちよ幸せに!・・・の風さん」
 天気は回復したが、まだどんよりした雲に覆われている。屋外作業をやるには、土が湿っている。ワイフは時間的な余裕がありそうだったので、私は自分の懸案事項を処理できないか、打診してみた。ショッピングモールへ行くため、アクアと人手が必要なのである。うまい具合に、ワイフもモールでやりたいことがあると言う。利害関係が一致した。こういうことは珍しい。
 昼食後、二人で出かけたのだが、私の用事の一つは、巨大な2つのぬいぐるみの売却だった。人形供養に持っていくには、(私自身のこだわりがあって)抵抗があった。できれば、保護猫ではないが、里親へ出したかった。どちらも長い年数、飾られているだけだった。できれば、どこかの子供の手に渡したい。もし買取りショップで商品価値があると判定されれば(査定額が出れば)、それは次のオーナーが見つかる可能性があるということだ。
 持ち込む前に、ワイフが日光消毒をしつつ埃を払ってくれたが、ワイフは売れないと思っているようだった。
 結果は、幸運にも2つとも査定額がついた。初めてのショップ利用だったので、割増(+20%)までついて、ちょっとした小遣い銭も手に入った。ここはオンラインショップもあるので、売れるのではないだろうか。2つのぬいぐるみの幸せな運命を祈る思いだ。
 二人とも他にもいくつかの用事を済ませることができて、非常に満足できる時間を過ごすことができた。
 帰宅後、薄曇りの空の下、ウォーキングにも行った。そのおかげもあって、今日の私の歩数は、1万歩をこえた。明日から晴天が続く予報なので、屋外作業をやるつもりだ。

6月24日(土)「集中屋内外作業始まる・・・の風さん」
 今日から晴れまたは曇りの日がしばらく続く。雨の降らない日が続く。屋外作業をやっておかなければならない。夏至は21日だったので、日没まで時間も長い。
 起床後のルーチンを終えてすぐ屋外へ。気温が上がらないうちにと思い、朝食(ブランチ?)は抜きだ。完全武装で、裏の土地の法面(のりめん:周囲の斜面)の草刈りを実施した。刈るだけならすぐだが、刈った草が道路に散乱するので、きれいにしておく必要がある。竹ぼうきで掃いて、土地の中へ戻した。電動草刈り機も分解して水洗いし、干しておく。バッテリの充電もだ。正午は回った。
 シャワーを浴びるのが目的ではないが、風呂掃除に着手。今日は防カビの燻蒸をおこなうので、ユニットバスを分解する。部品が増えた分、掃除の手間が増える。風呂掃除が終わったところで、シャワーを浴びて、今日の主作業が完了した。
 ランチにしようと食卓へ向かうと、気配を察したサラちゃんがやって来る。先におやつを与える。それからやっとランチだが、例によってトースト1枚というダイエット作戦だ。特に空腹を感じないのは、ボケ老人だからだろう。既に午後2時半を回っている。
 書斎へ入ったが、疲労感に襲われたので、素直にベッドへ向かった。窓全開で風も入って来るので、極楽極楽と呪文のように唱えているうちに爆睡した。
 夕方起き出して、草刈り後の後始末をした。風呂はまだ乾燥しきれていないので、燻蒸は後回し。
 晩御飯後、ニュースを見て、ウクライナ情勢の変化(ワグネルの反乱)に注目したのち、風呂の燻蒸を開始した。その後、換気もすべて終了したのは、午前1時である。

6月25日(日)「屋外作業の2日目・・・の風さん」
 晴天の2日目。ワイフとブランチ後、屋外作業へ出動。
 昨日できなかった除草剤散布から開始。主屋の周囲はログの裏側も含めて、25倍希釈で散布。これは用法の中で最も濃度が高い。効果があることは分かっているが、費用対効果というか、除草剤(農薬ではない)が高価なので、ちょっと罪の意識をおぼえる。そこで、裏の土地の周辺散布は、50倍希釈にした。これでも高濃度である。
 あと一つ、昨日できなかったのが、門柱灯の修理だ。内部でLED電球が傾いていたので、スチール製ネットをハンド加工して、台座を作った。錆びるとちょっと気持ち悪いので、白のビニールテープを巻いておいた。
 たったこれだけの屋外作業でも、汗をかいたのでシャワーを浴びて、ひと息入れているうちにまた疲労感。ベッドに直行した。日暮れまで爆睡。
 晩御飯後は、LAST MANの最終回までしっかり観た。最新のITが使われていたので、突飛な設定に対する違和感はなく、最後は人間ドラマとしてミステリーが完結した。やはりトリックより、人間の本質にせまるミステリは見ごたえがある。
 昨夜に続いて、深夜作業になった。日中、昼寝で時間をロスしたのだから仕方ない。

6月26日(月)「剪定後は解読?・・・の風さん」
 朝から曇天。スマホの天気予報アプリ3つは、夜から雨の可能性を報じているが、アレクサは日中断続的に雨が降ると言った。多数決でスマホに軍配を上げ、屋外作業に出動した。3日目の今日は、剪定作業が中心だ。
 昨日の作業中、梅の木とフェンスの間を移動している時、背中、肩甲骨の付近に裂傷を負った。これまで何度もぶつけていたが、切れたのは初めてだった。それが理由ではないが、今日の剪定の一番は、梅の枝である。昨年の冬、シルバーさんに梅の木は何もしないようにお願いし、その後、芽が出るか、花が咲くか、実が成るか、注意深く観察してきて、死んでいる太い枝を1本特定していた。今日はとりあえずその枝を電動チェーンソーで切り落とす計画だった。切ってみたら、内部に空洞があった。もう少し切ったら、空洞が小さくなったので、そこでやめ、切断面に用意してあった癒合材を塗った。ここから新たな腐食が進展したのでは剪定の意味がない。
 玄関横の植栽の中に、立派な立木がある。ワイフによると、我が家で植えたものではなく、すぐ上の電線にとまった鳥が落とした糞から芽が出て、ここまで伸びたのだという。植栽の栄養分を横取りしているだけでなく、現在は何やら害虫がびっしり付着している。上から順番にチェーンソーで切り落としていったが、途中でチェーンソーのチェーンがゆるんだので、カットは中断した。
 隣家にまで伸びていくザクロの枝は大きな剪定ばさみでカットした。
 今日の作業の最後は、電動チェーンソーのチェーンのゆるみを修正することだった。初めて分解して内部を見た。汚れがひどく、毎回メンテが必要なことを知った。再組付けは比較的カンタンだった。
 今日の深夜作業は、時代考証だった。ある習慣が本当に江戸時代もあったのか、一次資料で確かめようとした。つまり、江戸時代の本の中に記述があれば、それは江戸時代に既にあったことになる。こういう場合、古文書の画像データを公開してあると確認作業ができる。一次資料が見つかったのは良かったのだが、漢文ではなく和文つまり崩し字で印刷された本だった。崩し字を解読するアプリがスマホにインストールしてあるので、PC画面を撮影して、現代語にしてもらった。半分強が翻訳されるだけでも、想像がつく。どうやら、気になっていた習慣は、江戸時代に既にあったようだ。しかし、今夜の作業結果は、知人へ伝えたいという思いがあったので、100%目指して解読したので、とても時間がかかった。

6月27日(火)「蒸し暑い・・・の風さん」
 今朝も寝坊。今日も何とか雨は降りそうもないが、外回りの予定日だ。キャメロンで外出。
 JP分局へ行き、レターパック・プラスを購入し、その場で本を詰めて発送。絶版になった拙著の電子書籍化を進めるために必要なので、拙著を送ったのだ。
 ドラッグストアへ行き、クーポンを使ってまとめ買いした。こういったクーポン・ビジネスはいつまで続くのだろう。忙しい現役の人には使いにくい制度かもしれないが、時間を自由に使える私には助かる。そこからホームセンターへ行き、買い物。除草剤の廉価版が出ていたので試しに購入した。ある程度の効き目があれば、お得だ。前回購入を断念した砂利を買った。いくらか色目が我が家の周囲になじみそうだったから。
 帰宅し、サラちゃんにオヤツをねだられて、先に与えてから、私の食事。午後3時にやっと今日最初の食事になったが、この程度ではダイエットにならないと思う。そうしたら、うまい具合に、曇り空が続いていたので、ワイフとウォーキングに出発。次女のダンナからもらったネックファンを装着して歩いたが、それでも暑かった。さすが梅雨。蒸し暑いのである。汗もかいたので、ダイエット効果があるかも。
 昨夜おこなった資料調査のまとめ資料を作成した。PDF化して、知人へ送ることにした。しかし、先ずその前に、相手に電話で説明しておかなくては。それは明日にしよう。

6月28日(水)「メッセンジャーの機能を活用・・・の風さん」
 全国的に天気が不安定で、当地というかもっとスポット的に住居地のアレクサ予報は雷雨があるという。スマホの3つの天気予報の中で、雨雲レーダーが表示されるものをチェックすると、確かに雨雲が接近している。
 ワイフとランチ後、雨雲が去るのを待って、キャメロンで外出。先週注文してあった眼鏡を受け取りに行った。この眼鏡、フレームがお気に入りで、今回、3度目のレンズの入れ替えになる。レンズの仕様は毎回違っていて、今回はこのまま運転もできるやつだ。
 眼鏡はできていて、早速かけて周囲を見回すと、よく見える。それをかけてキャメロンを運転して帰宅した。
 資料調査結果のPDFを送るため、知人へ電話した。メール添付して送りたいと言ったら、フェイスブックのメッセンジャーでも添付できるという。知らなかったので、確かめたらできるではないか。ファイル容量も25MBまで。私のPDFは3MBだ。すぐに送った。これは便利だ。これからも利用しよう。
 来週のセミナーの開催可否は明日決まるが、可となれば翌日までにテキスト用データを送らねばならない。開催されるものとして、講義スライドの作成をおこなった。開催を祈るような気持ちだ。もう新型コロナの影響は小さいと思うが、このところセミナーの開催中止が続いている。

6月29日(木)「今日も屋内外で・・・の風さん」
 来週のセミナーの開催が、最少実施人数に満たなかったため、中止となった。応募してくれた3人には大変申し訳ないことをしてしまった。主催者とも話し合ったが、次回企画時の工夫はできるが、原因が私の力不足だから、強いことは何も言えない。
 だからと言って、自ら引退を宣言することもできない。他社主催のセミナーが続いているし、やはり仕事は生きようとするモチベーションにつながる。社会から不要となった場合、体力不足ならボランティア活動もむずかしい。
 来週のセミナーが中止になったことで、それに続く2つのアクションアイテムを中止することにした。どちらも小遣いを消費する行動だからだ(笑)。あ〜、現実的( ;∀;)。
 キャメロンを空いている車庫に移動させて、高圧洗浄機を使って水洗いした。炎天下での洗車は、キャメロンにとっても私にとっても負担である。フロントガラスに撥水コートをし、タイヤに専用ワックスをかけた。後片付けをしながら裏の土地を眺めると、早くも雑草が伸びてきた。駐車したとき、ドアの開閉ではさまない程度に刈らなければならない。
 屋内は地震対策が優先事項で、今日は、冷蔵庫の転倒防止工事をおこなった。気休めだが、何もやらずにいて、震度3程度で被害が起きたら、長く後悔する。
 毎日何か屋内外の仕事をしているが、本人は運動を兼ねた活動だと思っているのだが、夕方になると疲労が出てダウンしてしまう。今日もそうだった。やれやれ。ボケ老人に休養は不要だと思いたい。

6月30日(金)「マグロの生き方・・・の風さん」
 来週のセミナーがなくなったことで、今後の予定をいくつか見直した。いくつか中止にした。その代わり、迷っていた計画は実施することにした。中学校の古希を祝う会に出席することにした。8月である。何しろ秋田まで行くことになるので、とんぼ返りはもったいない。せっかくだから前後の予定も組んで、意義ある旅にしたい。詳細計画はこれから立てることになる。
 10月にはまた秋田へ行くことになる。親友が講演会を企画してくれたので、喜び勇んで出かける(笑)。開催事務局へは、今日までに講演タイトルを連絡する約束をしていた。だいたいのイメージは作っていたが、あらためて事務局からの提案を確認し、どんな内容の話ができそうか考えて、タイトルを決めた。講演で伝えたいメッセージを暗示するタイトルだ。
 8月にも講演の仕事がある。これは東京で、大きなシンポジウムの中に組み込まれた講演である。パネルディスカッションがあるので、そこへの話題提供の役割があると認識している。ポスターが完成したとメール添付で送られてきた。重厚なデザインである。それにふさわしい講演内容にしなければ。
 万事力不足のボケ老人・鳴海風だが、仕事がある間は、モチベーションが高まり、生きる意欲がわいてくる。そして、何らかの結果を出して、また次のチャレンジの機会を期待する。結局、死ぬまでこれが続けば、幸せな人生だったということになるのだろう。マグロみたいな人だと(マグロは泳ぐのをやめると死ぬらしい)言われたことのある私らしい生き方だ。


2023年7月はここ

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